今日はモノタロウのIRを読んでみました。
モノタロウは製造業や建設業、工事業者向けに資材や工具などをネット販売している会社です。簡単に言うと中小企業の職人が使うような道具とか資材を販売しているネットショップです。
モノタロウの概要
創立は2000年で、住友商事と米国グレンジャー社の出資で設立された子会社にあたります。
このグレンジャー社というのは、北アメリカ最大の資材販売会社でグローバル展開していて
ネット販売もしていたりしますね。
モノタロウのショップを見てみるとグラインダー、ドリル、はんだ、ネジなどの他、オフィス用品なんかも販売しているようです。
商品数は1000万アイテムということでアマゾンまではいかないもののかなりの数です。
正社員は294名で、売上が2015年は550億円、2016年は700億円程度を計画しているようです。売上の伸び方が凄すぎます。
アマゾンと価格比較してみた
試しにオフィス用品でキングジムのテプラの価格をアマゾンと比較してみましたがアマゾンの方が安かったです。ですが、殆どの商品は比較が困難でした。
例えば、三菱マテリアルの「2枚刃 汎用エンドミル ミディアム刃」なんて刃径とか刃長とか全長とかシャンク径とかが少しずつ違ったりするバラエティが18種類ありました。アマゾンのカタログ情報を見てもどれがなんだかよく分かりません。
またモノタロウで扱っている商品はノーブランド的なものも多いです、作業着とか台車とか軍手とか。
なので中小企業とか自営業の年輩の職人が、こういった商品をちまちまアマゾンや楽天と比較して安い方を買うなんてことはあり得ないなと思いました。
モノタロウを利用している人は値段とかは気にせず、全体的な安さと利便性で資材や工具はすべてモノタロウで買うことにしてる可能性が高いと思います。多くの職人は底値で買うことよりも利便性を重視しているんじゃないかと。
モノタロウの戦略と課題
モノタロウの戦略としては、検索で沢山のアイテムの中から必要なものが見つかる検索性での差別化、受注データを分析することでの顧客囲い込みなどをやっているようです。
ライバルは、他の通販サイトというのもありますが、むしろ訪問工具商、金物屋、自動車部品商だったりもするようで課題としては市場での認知度を上げることのようです。
私も大学時代に電気工事のバイトをしていたことがありますが、職人さんは年齢とか気性とかの問題で通販は使わないイメージがあります。逆に訪問とかして仲良くなった方が買ってくれそうです。
モノタロウもこの規模になってくるとどれだけ在庫を保有できるかが売上を伸ばすのに重要のようで、茨城に85億円かけて17000坪の倉庫を作っているとのこと。14000坪の東京ドームよりも広いことになります。
小売も儲かっているところは儲かっていますね。
ではでは、じぇーむでした。