私は健康保険を任意継続(辞めた会社の保険組合に退職後2年目まで継続して加入できる制度)し、3月分まで半年分を前納(前払いのこと)していました。
なので来月の4月から任意継続を引き続き継続するか、はたまた国民健康保険に切り替えるかを決めなくてはいけません。
私が加入している保険組合では3月31日までに半年または一年分を前納するか、4月10日までに4月分の保険料を支払わないと自動的に任意継続が失効(解約)となり、国民健康保険に切り替わってしまいます。
これを何を基準に決めるかというと「どっちが安いか」ただそれだけです。
健康保険は高い
健康保険は過去一年間(1月から12月)の所得によって翌年の支払いが決まります。なので脱サラした年は、今までと同じだけ支払わなくてはならずめちゃくちゃ高い訳です。
いや高いといっても、今までもその額を源泉徴収されて支払っていた訳ですが、それを半年分とかまとめて銀行に支払いに行くと、数十万円レベルの出費なので非常に高く感じる訳です。
健康保険といっても掛け捨ての保険であることに変わりはないので、いわば負の宝くじです。この先、持病を抱えたり病弱になったりすれば回収できますが、それはそれで嫌ですよね。
健康で、虫歯すら無く、年間を通じて病院なんか殆どいかない人は確実に損していると思います。みんな年間20万とか高い人だと80万とか払っているんですから。
また所得が高いと支払い額も高くなるっていうのも、よくよく考えてみると変な話です。お金を持っていると病気にかかり易くなる訳ではありませんので。ま、税金の一種ですから仕方ありません。
任意継続翌年は国保に切り替えた方が得かも
で、年が明けて決算した結果、昨年は今までよりも所得(売上-経費)が少なくなったので国民健康保険に切り替えた方がかなり得だということが分かりました。
自宅を事務所にしている自営業者はサラリーマンと違って経費が増えます。家賃とか通信費の一部を経費に計上できたりと。
このまま任意継続を継続した場合、退職時に支払っていたのと同じ額を2年間固定で支払うことになります。
ま、どのみち来年(2018年)の7月からは任意継続期間(2年)が切れて強制的に国民健康保険に切り替えなければいけないのですが、年間で数十万安くなるのであれば「今年切り替えた方がいいんじゃね?」と思い始めました。
意外なポイント人間ドック
ここで切り替えを決めるかどうかの意外なポイントとして「人間ドック」があります。
人間ドックは任意継続で加入している保険組合ですと5000円くらいで受診できたりするんですが、国民健康保険ではそういう制度はありません。
なので自費で7万円とか払って受診することになります。健康維持に熱心な私としては人間ドックは年一回受けておきたい。ちなみに去年の受診は9月です。
ということで、9月までは任意継続を継続して、人間ドックを受診してその後、国民健康保険に切り替えることにしました。来年になれば人間ドックで7万円払っても国民健康保険の方が十数万円安くなる見込みです。
健康保険組合の直営の人間ドック
ま、健康保険組合の直営の人間ドックには少し不満があったので良い機会かもしれません。
というのはなにか異常が見つかった時に検査データが二時検査に引き継がれない点です。同じ検査を何回もやるのは非効率ですし、予約したり、こちらから所見を説明したり、検査待ちが長かったりで時間もかかります。
大体、最初に紹介状を持って総合病院に行くと「じゃ二週間後に検査をしましょう」「その結果をもって報告するので1ヶ月後に診察を予約してください」とかになります。
もし進行の早い病気とかだと、手遅れになっちゃうことも可能性としてはあると思います。やはり大きな病院がやっている人間ドックが一番良いなぁと。
国民健康保険がいくらになるのかについては簡単に計算できます。「国民健康保険 料金 計算」のキーワードで検索すると各市区のサイトに計算シュミレータがあることが多いです。前年度の所得が分かっていればかなり正確に知ることができます。
まとめ
ということで要点をまとめますと「セミリタイアした年は大抵の場合、任意継続するのが得」です。これはこれから先に所得が減ることを証明できないからです。
でも「次の年は逆に国民健康保険に切り替える方が得であることが多い」と思います。これはセミリタイアして自営業者になると経費が増えるし、自分が立ち上げたビジネスがいきなり炸裂する訳ではない(ことが多いと思います)ので所得が減るからです。
つまり、健康保険に関する一番良いプランは以下のようになると思います。
- セミリタイア、脱サラした年は任意継続する。ただし12月一杯で任意継続を失効できるように前納せずに毎月払いにする(12月まで6ヶ月以上ある場合は、半年前納はOK)。
- 12月から決算の準備をしておき、1月初旬には前年の所得が分かるようにする。
- 前年所得から国民健康保険での料金シュミレーションを行う。
- 国保の方が得な場合、1月分の任意継続の支払を行わないことで、任意継続を失効させ国保に切り替える(任意継続を2年以内に失効させるには未納するしかないため)。
あと、人間ドックを受けたい人は受診日との兼ね合いで、任意継続期間を月単位で調整すると良いと思いますよ。
ではでは、じぇーむでした。