50歳も超えて会社の仕事にやりがいが持てない状況なので、早期退職やセミリタイア、脱サラをしたいのだが出来ないという方が結構いらっしゃいます。
したいのに出来ないとは不思議ですよね。普通したいのならできると思ってしまいますが簡単にはできません。これは人間は顕在意識ではなく無意識によって行動が決められるからです。
ですのでそこから外れようとするならば、その無意識の中身を検証する必要があります。
早期退職、脱サラ、セミリタイアできない人の無意識
行動出来ない方は、漠然と以下のようなことが無意識下にインプットされています。
- 会社を辞めると家族が路頭に迷う
- 会社を辞めると再就職出来なくなる
- 会社を辞めると家族喧嘩が増え離婚する
- 会社を辞めると暇になってしまう
- 会社を辞めると周囲から妬まれる
- 会社を辞めるとまっとうな人では無い
- 起業すると忙しくなり過労死する
- 起業に失敗すると借金取りに追われ首を吊る
- 起業は特別な才能のある人しか成功しない
- 起業はほとんどの人が失敗する
とまあ、一例ですがこういったことが親の発言であったり、テレビやマンガ、ゲームなどからの情報が無意識下にインプットされているんです。ですので顕在意識でいくら辞めたいと思っても辞めることはできません。
カルト教団に疑問を持ちつつも辞めることが出来ないというのは、一般の人にはとても不思議ですが、教団を辞めたら「社会に居場所がなくなる」とか「不幸に見舞われる」とか「死後や来世で酷いことになる」といったことが無意識に書き込まれている場合、簡単に辞めることはできません。
自己プログラミング
ではどうするかというと、不都合な無意識は自分で書きかえる必要があります。以下は実際に私もやっている方法です。
まずやりたいことが合理的かつ反社会的な行動でないにも関わらず出来ない場合、それを行うことに対する恐怖を書き出します。それらは大概、科学的根拠が無かったり確率の低い妄想だと思います。
次にそれらと反対の状況を書きます。実際に書かなくても想像するのでも構いません。例えば「会社を辞めると最終的には経済的に豊かになる」とか「起業は楽しくペース配分も自分でコントロール出来る」などです。
ここで、大概の人は無意識の声を聞くことになります。「イヤイヤ、そんなに甘くないでしょ」とかです。それが自分の行動を妨げているものの正体ですので、そのような無意識の声を聞いてもスルーします。
次に役者になったかのようにその状況、感情をリアルに想像します。場合によってはジャンプして喜んだりしても良いと思います。
ここで今度は「そんな馬鹿げたことは普通ではないから出来ない」という無意識の声を聞くと思います。要するに「普通が一番良い」、「普通じゃないのはダメなこと」、「普通にしていないとバカにされる」といった無意識です。
ここでもそういった無意識の声はスルーします。
こういった想像を1ヶ月くらい続けることで徐々に無意識が書き換わって行きます。プログラムが書き換わってしまえば顕在意識で考えた通りの合理的な行動ができます。
レールから外れることもできるのが人間
おそらく虫や魚、獣などは、ほぼ無意識のみで生きていると思われます。
そういう意味では彼らは生まれた時点でレールに乗っており運命が決まっていると言えるかもしれません。自分のプログラムを書き換えレールから外れることができるのは想像力が豊かな人間の特権です。
「Orange」というマンガがあります。過去を後悔している未来の自分からの手紙を受け取った主人公が、その手紙に従い今を変えていくというストーリーです。
このマンガのように未来が分かっていれば現在も変えることができます。しかし実際には未来から手紙が来ることはないので普通は変えられません。今話している内容は、それを変えましょうという話です。
殆どの人が平均寿命近辺(80歳くらい)まで生きると思っているかと思います。しかし80歳で急に全員亡くなるわけではありません。30歳でも50歳でも死んでしまうということは十分あり得ます。
レールの上を歩き続けるのも選択の一つです。現状にそれ程不満を感じていない人も多いでしょう。しかしながら、既に結論が出ているのに行動できない方、死ぬまでにやりたい事のある方は、夏休みの宿題同様、いずれはそれをやることになります。
夏休みの最終日が修羅場になってしまったり、それでも間に合わず提出できなかったりするよりは、早めに行動しておいた方がよいのではないかとは思います。
ではでは、じぇーむでした。