アパレルECで急成長中のZOZOTOWN(ゾゾタウン)を運営しているのは、スタートトゥデイという会社です。あまり知られてはいないのですが創業者で現社長の前澤さんはバンドマンです。
Switch Styleというバンドでドラムを担当されていました。ハードコア、グランジ、オルタナといったカテゴリになると思います。ニルヴァーナのような、ダイブしたりするような感じの音楽ですね。
社長が凄すぎ
これがプロ級というか、1998年にメジャーデビューをしています。
音楽活動と並行して物販もやっていたのですが当初は輸入CD・レコードを自身のライブ会場で売ったり、カタログ通販で電話やFAX受注で売ったりしていたそうです。月商800万、年商1億くらいあったとか。
その後、商業主義の音楽活動がつまらなくなり、アパレルのネット販売を行うようになり今に至ります。
私もバンドをやっていたことがありますが、メジャーデビューというのも簡単ではありませんので掛け持ちというのは驚きです。
ZOZOTOWNとは
ZOZOTOWNは、アパレルメーカから商品を自社倉庫に預かって販売する、つまり受託販売を主に行っているネットショップです。
楽天やアマゾンなどのモールと似ていますが、モールは商店街のような感じで、集客を楽天やアマゾンが行いますが運営は個々のショップが行っていてモール内での出店企業間競争があります。同じ商店街に八百屋が5軒あるみたいな凄いことになってしまう訳です。
このため少しガチャガチャした感じになってしまうのですが、ZOZOTOWNは受託なので販売ページや送料なども統一感があり、相乗り出品や出店業者間の値下げ競争が無いためガチャガチャ感がありません。
ZOZOTOWNは2013年にリリースしたWEARというファッションコーディネートサイトで集客しています。これはモデルの服のコーディネートを見て、良いなと思ったらすぐにその服をZOZOTOWNで買えるようになっていて、まとめ買いを促しています。
めちゃくちゃ儲かっている
2015年度の売上は544億円(前年比32%増)で、営業利益は177億円(前年比17.7%増)とこれだけ世の中が不景気の中でかなり調子が良さそうです。
顧客属性は約7割が女性で平均年齢は32歳、年間平均購入金額は48000円程度、年間購入点数は9点とのことです。購入金額、購入点数はここ2年ほどで増加傾向にあることをアピールしていました。
2014年には、PCからの売上が52%、スマホからの売上が43%であったのが、2016年にはスマホが68%、PCが31%と逆転しています。スマホはやはりきてますね。
現時点でもかなりの規模なのですが、まだアパレル市場でEC化されているのは一部なので
中期的にはアパレル市場全体をカバーできるようにすることが目標とのことです。
さいごに
いろんな成長した小売業のIRを見ていると、最初は個人事業主で転売に毛が生えたくらいのことしかやっていないのですが、数年でものすごい結果を出すところが凄いです。
行動力に尽きるような気がするのですが、私も頑張っていきたいと思わされます。
ではでは、じぇーむです。