うつ
うつというと心の病気のようですが、厳密には脳の病気です。
脳は神経細胞の電気ネットワークでできていますが、神経細胞同士はくっついておらず僅かに離れているためそのままでは電気信号が伝わりません。
このため、神経細胞の末端まで電気信号を送った後には、一旦、セロトニンやノルアドレナリンといった神経伝達物質に変換し、隙間を飛ばすことで次の神経細胞に信号を伝えています。
電気ではなく神経伝達物質で信号を伝えている部分があるんです。
うつはこの神経伝達物質の出が悪くなる病気です。適度にでていたものが出なくなってしまう、目でいったらドライアイみたいなものです。
祖先の生活を思い出す
うつのような現代病の予防で重要なことは、我々ホモサピエンスがアフリカで誕生した20万年前の生活に戻るということです。
なぜかと言うと20万年前からホモサピエンスの体はほとんど進化していないため、我々の体は現代よりもむしろ当時の生活に最適化しているからです。
ちなみに当時の生活は下記のようなものであったと考えられています。
- 運動量が豊富
- 一カ所に定住しない
- 何でもシェアする精神
想像してみてください
気候は温暖で、タダで果物や木の実が採取できて住む場所も当然タダ、食べ物を採取しつくしたら別の住みかを求めて移動します。森を食べ物を探し歩いたり、獲物を追い掛け回したり。誰かの獲物は平等に配り、困った時はみんなで助け合う。
こんな生活でうつになる人なんていないです。
ジョギングが一番お薦め
現代でこれをやろうとすると、セミリタイアして旅をしまくり、毎日ジョギングや筋トレなどのスポーツで体を動かし、地域やボランティアの活動に励むということになるかと思います。
この中で私が神経伝達物質を出すのに最も効果が高いと感じているものはジョギングです。
やり方ですが、息が切れないくらいの速さでゆっくり30分以上走るのが良いと思います。走り終えると、髪の毛が逆立つような爽快感が得られると思います。
爽快感が得られるということは、セロトニンなどの神経伝達物質が出ているということです。
ジョギングほどではありませんが、筋トレも追い込めば追い込むほど終わった後の爽快感が得られます。雨の日やダイエットをされている方などには筋トレもお薦めです。
是非、毎日ジョギングや筋トレをして神経伝達物質の出を良くすると共に、20万年前の祖先の生活に思いを馳せていただきたいと思います。
ではでは