脱サラ、自営業成りして初年度の確定申告が終わりました

パソリの写真

昨日やっとのことで昨年度分の確定申告が終わりました。確定申告は自分が支払うべき所得税額を自分で計算して税務署に申告する制度です。

五年前から毎年申告しているのでどうってことはないのですが、今年は例年とはちょっと違います。具体的には以下の通りです。

  • 白色申告から青色申告へ変更
  • サラリーマンからの自営業者成り
  • 申告用ソフトをやよいの青色申告 から MFクラウドへ変更
  • 株の配当金申告方法を申告分離課税から総合課税へ変更
  • 住基カードからマイナンバーカードへ変更

確定申告は一度やると基本的には毎年同じことの繰り返しなのですが、こういった変更があるといろいろ調べないといけないのでいきなり大変になります。

白色から青色への変更について

なぜ今まで税制上何のメリットも無い白色申告をしていたかというと、青色申告するには「個人事業の開業届」を税務署に提出する必要があるからです。これはちょっとサラリーマンの私にはできなかったです、物理的には可能なのですが気分的に。

昔は白色申告ですと帳簿付けの義務がなかったりして、申告に必要な事務処理が少ない感じだったのですが、今は白色でも帳簿付けが義務化されています。

なので、会計ソフトとかを使って複式簿記形式で帳簿を付けている人にとって白は本当に意味がないです。事業で利益が出ている人であれば青は10万円以上得します

要はこの浮いた10万円を使って、税理士に仕訳や決算を外注しなさいということなんだと思います。でも今は優れた会計ソフトがあるし、情報もネットに出回っているので必ずしも税理士を必要としません。

年度の途中から自営業者になる場合の確定申告

私は6月末までサラリーマンでその後自営業成りしたので、相当申告はややこしい感じになるのかと思っていたのですが、この部分は意外と楽でした。

退職する際に会社から源泉徴収票を貰っていたので、税引き前の給与額と源泉徴収がれている税金と社会保険料(健康保険料とか厚生年金)が分かっていました。なので、これを申告書に書いただけ。

退職金には退職所得控除というものがあって、額が少ない場合には非課税です。控除額内に収まっていれば申告しないで問題ないケースが多いと思います。私もかなり退職金が少なかったので(泣)何もする必要がなかったです。

沢山貰っている人だと申告することで還付が受けられる場合もあるみたいです。

MFクラウド

MFクラウドを使った申告は初めてだったので、少し恐れていたのですが結果としてはとてもやり易かったです。特に悩むこともなく決算書の作成終了。

データ入力や仕訳が自動だし、ソフトのアップデートやファイルの管理の必要がないし、ずっとブラウザを開きっぱなしでも勝手にログアウトしたりしないし、画面もシンプルだし、操作も直感的にできるし、オンラインチャットで気軽にサポートに問い合わせられるし、値段も安いし最高です。

少し注意が必要だなと思った点は、ゆうちょでの入出金明細が一部自動取得できていなかった点です。原因は私がMFクラウドを導入したのが9月だったからです。

どういうことかと言うと、ゆうちょでは直近2か月しか入出金明細をダウンロードできないため、MFクラウドがそれ以前のデータを吸い上げられなかったということです。これには注意が必要だと思います。1月からの毎月の明細を全て取れなくてもMFクラウドはエラーもなにも出しません。取れなかった明細分は手打ちで入力するしかありません。

ですのでMFクラウドを導入するのは、1月とか2月にした方が無難だと思います。過去2か月であれば、殆どの金融機関で入手金明細をダウンロードできるようにしていると思います。

申告分離から総合課税への変更

昨年までは昔NEC株で損した金額を配当金(利益)と相殺するということをやっていました。株で出した損は3年間は相殺できます。これには申告分離課税方式で申告する必要があります。

例えば、株で100万円配当金が出たら、そのうちの20%の20万円がいつの間にか税金として源泉徴収されますので、手取りは80万円になります。

でも例えば、過去3年以内に株で100万損していたとしたら、申告することで源泉徴収された税金の20万円は返してもらえます(還付が受けられると言います)。つまり過去に100万損したけど実際は80万しか損していないことになります。損が少なくなる訳です。

私は今回申告分からは相殺できる枠がなくなったので、総合課税で申告しました。収入が一定額以下の場合には逆に総合課税で申告することにより、これまた還付が受けられます。

所得税は全て自己申告が基本となっているので、本来税金を返してもらえる人であっても確定申告しなければ返してもらえません。なのでどういったことで還付が受けられるかどうかはある程度調べておくことをおすすめします。

マイナンバーカードでe-Tax

確定申告をする方法には二通りあって、一つは税務署に自分で書類を提出する方法、もう一つは e-Tax と言うシステムを使ってインターネットで提出する方法です。

e-Tax ですと提出用の書類をプリントアウトしなくて良いので、紙やインク代の節約になります。また税務署に行く必要もありませんので時間の節約になります。このためパソコンやインターネットの環境がある方では、e-Taxをしないという選択肢は無いと思います。

このe-Taxですが、今まではネット環境以外にもSonyのパソリという非接触ICカードリーダと、それともう一つ、住基(住民基本台帳)カードが必要でした。

この住基カードが昨年マイナンバーカードに置き換わったことで、今年はマイナンバーカードを使って確定申告することになっています。この変更でちょっとハマるのかなと思っていたのですが、全くハマらずに行けました。

さいごに

てな感じで脱サラ初年度の確定申告を無事に終えました。来年は同じことを繰り返せば良いだけなので気分的にものすごく楽です。

確定申告をするたびに会計の知識が強化されますね。

サラリーマンのころにやっていた棚卸は期末在庫の欄を書くためにやっていたんだなーとか、20万円以上の資産は固定資産として減価償却して経費を申告しなければいけないから、高い経費は普通と扱いが違っていたんだなーとか。

なので終わってみると達成感や充実感があります。やる前とやってる最中はすごい憂鬱なんですけどね。

ではでは、じぇーむでした。

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