お客様がショップサーブでクレジットカード(特にJCB/Diners/AMEX)で決済した場合に店舗側が負担する手数料は売上の4.725%+36円。
対してMakeshopの手数料は売上の3.6%のみです。
この手数料の違いは売上単価が小さい場合にはかなり大きいような気がします。
今日は、この点に関してケーススタディしてみましょう。
売上原価率50%(5掛け仕入れ)で売上200円のケース
- 売上 200円
- 仕入 100円
100円で仕入れた商品を200円で販売する(売上原価率50%)ケースです。売上が200円で仕入が100円なので利益は200円-100円で100円、と考えるのは間違いです。
ASPに支払う手数料を仕入に加算しなくてはいけませんよね。
実際、ショップサーブに支払う手数料は、200円×0.04725+36円=45円となります。つまり仕入は145円、利益は55円、売上利益率は27.3%。
対してMakeshopの場合の手数料は、200円×0.036=7.2となります。つまり仕入は107円、利益は93円、売上利益率は46.4%となります。
売上原価率70%(7掛け仕入れ)で売上200円のケース
- 売上 200円
- 仕入 140円
ショップサーブでは、手数料が45円かかるためそれを加味した仕入は185円、利益は14.6円、売上利益率7.3%。
Makeshopでは、手数料7円を加味した仕入が147円、利益は53円、売上利益率26.4%となります。
売上原価率75%(7.5掛け仕入れ)で売上200円のケース
- 売上 200円
- 仕入 150円
ショップサーブでは利益4.55円、売上利益率2.3%。
Makeshopでは利益43円、売上利益率21.4%となります。
つまり、ショップサーブでは仕入(下代)が7.5掛けでトントン、それ以下の掛け率で仕入れないと厳しいということになります。
しかしMakeshopでは全然利益が出るということになります。
売上が500円のケース
売上原価率50%(5掛け仕入)では、ショップサーブの利益率は38%、Makeshopの利益率は46.4%。
売上原価率75%(7.5掛け仕入)では、ショップサーブの利益率は13%、Makeshopの利益率は21.4%。
売上が1000円のケース
売上原価率50%(5掛け仕入)では、ショップサーブの利益率は41.7%、Makeshopの利益率は46.4%。
売上原価率75%(7.5掛け仕入)では、ショップサーブの利益率は16.7%、Makeshopの利益率は21.4%。
となり、7.5掛けで仕入れたとしても先ほど(売上が200円)のケースに比べると殆ど気にならない差となります。
具体的には、利益は167円(ショップサーブ)と214円(Makeshop)の違いで、1日10個売れるとすると1ヶ月(300個)での利益の違いは50100円(ショップサーブ)と64200円(Makeshop)となります。
まとめ
ショップサーブでは、1売上(顧客の一回の買い物)あたり36円の手数料が必要でこの金額が低価格商品の販売時には重くのしかかってきます。
小売ですと一般的に6~8掛けで仕入れているケースが多いと思います。
この時、売上が200円だとショップサーブでは利益は出ず、売上500円ではショップサーブでも多少利益は出ますがMakeshopがその2倍の利益となります。
これが売上1000円を超えてくるとショップサーブとMakeshopの差はそれほど感じないといった感じ。
まあ顧客平均単価が200円とか500円なんてことは、そうそうあり得ないと思いますのであまり気にしなくても良いのかもしれません。
ではでは、じぇーむでした。