先日「響けユーフォニアム2」という高校の吹奏楽部のアニメを見ていたのですが、副部長の女の子のお母さんが突然学校に来て娘を退部させて欲しいと直談判に来る回がありました。
念願の全国大会出場を決めた矢先の出来事で、当然副部長の女の子は辞めたくありません。
辞めさせたいお母さんの理由としては「娘は3年生で推薦でもないし、一般受験なのだから受験に専念させたい」ということで、娘の意向などはお構いなしです。
まぁ、今後のアニメの展開は分からないのですが、今回は子供の勉強の目的について考えてみます。
勉強の目的
勉強の目的を原始時代に遡って考えてみると、一つは先人のやり方を盗んだり、教えを聞いたり、新しいことに挑戦するなどして自分の利益としたということが挙げられるかと思います。
どの草や果物がおいしいとか、便利な道具を作ってみるなどです。
もう一つの目的は、知的好奇心を満たすため、つまり娯楽であったかと思います。
自分が知らないことを知ったり、発見することは楽しいことで、幼児は大人に指図されなくともいろんなことに興味を持ったり、試したりすることからこれは人間の本能と言えるでしょう。
さらに群れの中で暮らすための、群れのしきたりも知る必要があったと想像します。こういった群れのしきたりを知らなかったり、しきたりに従わない個体は生存が困難だったのではないかと思います。
ということで勉強の目的を纏めると以下となります。
- 自分の利益のため
- 娯楽のため
- 群れに居場所を確保するため
よく勉強は楽しく、いわば遊びのようなものなのだから、やりたくなければやらなくても良いなどと言うような人もいますが、それは上記の勉強の目的のうち「自分の利益のため」や「娯楽のため」にフォーカスした発言です。
勉強にはそれ以外に「群れに居場所を確保するため」という側面があります。
群れにいるための勉強
例えば日本という群れにいるためには、群れのしきたりに従わなければいけません。このしきたりを勉強するのが義務教育です。群れの中で使う言葉や、群れの歴史、群れの掟、他の群れの知識などを学ぶものですよね。
では、義務教育は楽しいかというと、義務なのですから娯楽としての勉強のように楽しいものではありません。言われたことを言われた通りに覚えるだけです。
もし勉強が嫌いで、日本という群れの中で幹部的な役割を志していなければ、中学卒業後は勉強しなくても、群れの中にいる上で問題はありません。
自分がやりたい勉強ができない
しかし、全く勉強しないということは逆に難しいです。
例えば、スマホゲームをやっているだけでも、クリアするためにいろいろなことを覚えたり、工夫しています。これも勉強です。
スポーツをやるのでも、相手に勝とうと工夫するのですから、勉強をしていることになります。
多くの親は子供に対して、無意識的に役所や企業への就職に繋がるようなものしか勉強と認めないように思います。勉強はしているのに勉強と認められて貰えない状態です。
このことが、子供は勉強の目的が分からなくなっていて楽しくない、大人も勉強の目的をうまく説明できない要因なんだとは思います。
ではでは、じぇーむでした。