トランプさんが次期大統領に決まったことから円安になってきています。
と、ニュースで伝えられたとしても何をしたら良いかわからない方が多いかと思います。今日は円安や円高の考え方について説明したいと思います。
円安、円高とは
まず円安や円高とは絶対的なものではなく相対的なものです。
どこかの国の通貨と比較して、円の価値が下がったり上がったりしていることを表しているにすぎません。
相対的なものですから、ドルに対しては円安だけどユーロに対しては円高、といったことも当然起こり得ます。
円の国内での価値が全く変わらなかったとしても、他の国の通貨の価値が変われば円安になったり円高になったりする訳です。
円安で誰が得をするか
例えば、ドルに対して円安の時に誰が得をするかというとドル建ての資産を持っていた人です。
ドル建て資産とは、ドルで売買する不動産、株、債券などの資産で、そこからの家賃、配当金、利子収入などもドルで貰えるものです。
ドルを持ちたいといった場合に、外貨(ドル)預金などをする方がいますが、ドル建ての株を買ってもドルを持ったことになります。
銀行預金よりはリスクが高いですが、株の方が一般的に利回りは良いし米国内のインフレにも強いです。日本の証券会社でもドル建ての株(米国株)は買うことができます。
円高で誰が得をするか
ではドルに対して円高の時には誰が得をするかというと、円建ての資産(国内不動産、日本株、円預金など)しか持っていない人です。
アイフォンなどのアップル社製品の値段が国内で安くなりますし、海外旅行のお土産も安く買えます。
ではどうするのか
円安や円高に合わせてその都度、国内資産や外貨資産を売ったり買ったりするのが良いのかというとそれはそうなのですが、適切なタイミングで売買する難易度はかなり高いです。
また、資産を売って利益が確定すると税金を払わないといけないことが難しさに拍車をかけています。
株ですと利益の20%を税金として支払う必要があるのですが、儲けた時には税金を取られるのに損した時には補てんが無いのですから、売ったり買ったりする程損をする可能性が高くなる訳です。
ですので一般的には、円安や円高で右往左往するのではなく、資産を円資産、ドル資産、ユーロ資産に分けておいて、それぞれの通貨で不動産、株、債券などの形で運用することが良いとされています。
これだと、どこかの通貨が上がればどこかが下がるといった具合で、トータルでの資産価値が
為替に影響されにくいですよね。
ではでは、じぇーむでした。