基本的に人間は失敗したくないと思ったとたん行動ができなくなります。
スポーツであれば体が固まります。何かをするということは失敗することと同じだからです。
成功だけを拾うということはできません。
成功と失敗は同じもの
新たに何かを始めたいけど失敗はしたくないということで、ひたすら準備や勉強、調査をしている人がいますが、どんなに万全に準備しても新しいことをやれば必ず失敗します。
準備によって失敗が減るかと言うと減らないと思います。
自転車の補助輪を初めて外すとか、初めてテニスをするとかを考えればどれだけ準備が無駄なものか分かると思います。新しいことなのですからやるまでわからないんです。
投資、ギャンブル、ビジネス、スポーツなど新たに始めればそれは必ず失敗します。失敗をやりに行くんだという気持ちがなければ新しいことなどできません。必ず失敗するので新しいことをやるときには小さく始めるのが鉄則です。
欲望がなければ行動できない
で、同じ失敗をしていても失敗と感じる人もいれば、失敗と感じない人もいるのですが、これは自分の欲望のレベルが基準になってきます。
例えば彼女を作りたいという欲望レベルが高い人にとっては、女の人に声をかけて振られたりするといったことは些細なことです。失敗する原動力や失敗を容認できるだけの欲望の強さがあるんです。だからこそ行動ができます。
でもそこまで彼女を作る欲望レベルが高くない、周りも作っているし、自分もできれば作りたいなくらいのレベルの人だと、いろいろと「失敗しないための準備」や「自分に対する言い訳」をしてしまいます。
大して欲していないものを手にするために、大きな犠牲を払うのは割に合わないと考えてしまうからです。そのため、いつまでたっても行動出来ないということになります。
で、なにが言いたいのかというと、失敗したくないと考えて、長いことあれこれ準備をしてしまう人は、準備に精を出すよりも、そのことに対しての欲望レベルを引き上げることに注力した方が良いということです。
欲望の高め方
ではどのように欲望のレベルを引き上げるかというと、自分で自分を焦らせます。
夏休みの宿題をギリギリまでやらないのは、夏休みに入ったばかりのときは、夏休み終盤に宿題が残っている焦燥感が想像できないからです。実際に終盤になれば焦ってみんな宿題をやりだす訳です。ですので夏休み初日に終盤の修羅場を想像してみる。
要は行動できる人というのは想像力の使い方がうまいということです。
普段の生活で我慢や準備は必要で、全ての事柄に対して欲望レベルを引き上げる必要はありません。言うまでもなく犯罪にあたるようなことの欲望レベルは引き上げてはいけません。
しかし長いこと何かやりたいことができていないような場合には、それをずるずる先延ばししていると最終的にどのようなことになるのかを想像することで自分をテンパらせ、欲望を増幅させることが行動するためには必要です。
ちなみに、テンパるという言葉の語源は麻雀から来ています。
麻雀で上がれる一つ前まで牌が揃った状態、つまりあと一個欲しい牌が来たら上がれる状態を「聴牌(テンパイ)」といいます。また二つ前まで牌が揃った状態は「一向聴(イーシャンテン)」といいます。現在は低欲望社会。言うなれば殆どの人は一向聴くらいで余裕でオリ(上がり放棄)ている人が多いと言えるかもしれませんね。
ではでは、じぇーむでした。