経済的に豊かであったり、やりがいのある仕事をしていたり、地位や権力を持っていたり、親しい友達が多かったり、結婚して優秀な子供がいたり、さまざまな趣味を楽しんでいたり、マイホームを持っていたりすると幸福で、逆にそういったものを持っていないと不幸だと思う方が殆どかもしれません。
このため、皆何かを手に入れることで幸せになろうと必死になっているんです。しかし実際に人生の幸せは、そういったものでは決まりません。
幸せは何で決まるのか?
では何で決まるのかというと、
「毎日顔を合わしているような身近な人との人間関係」
で決まります。
こればハーバード大学で1938年に開始され、現在も続いている「成人発達研究」により明らかになってきたことです。「成人発達研究」とは、様々な家庭環境からモニタを選んでモニタの人生を追跡調査する研究です。
簡単に幸せになる方法
幸せになろうと思ったら、とにかく最優先すべきなのは、親、パートナー、子供、隣人といった人との人間関係を良くすることです。
その上で、リタイア前であれば、職場の人、取引先の人、顧客との関係も大事でしょう。
学生であればクラスのメンバーや担任の先生、部活動の顧問や先輩後輩との関係も大事になってきます。
何も手に入れなくとも頻繁に会う人と関係を良くしているだけで幸せになれるのですから、ここにはできるだけコストをかけるべきです。
関係を良くする方法
自分の時間やお金はもとより、相手の立場に立ち物事を考える、喧嘩しても自分から謝罪をしたりといったことをすれば、関係は良くなるでしょう。
もし頻繁に合う人との関係改善が期待出来なかったり、そもそも良くしたくないということがあれば、思いきって環境を変えたり、人間関係を切るということも検討する必要があるかとは思います。そのくらい身近な人との人間関係は大事だと思ってください。
よくありがちな事はこういったことを知らずに、経済的なことや日常の些細なことで身近な人と喧嘩をし、お互い折れることをせずに関係を壊してしまうことです。
思い込みを捨てる
良く見かけるのが、マイホームを買ったり、そのローンを早く返済したら幸せになれると思い込んでいるケースです。
その結果、パートナーの意に反し節約生活を強要したり、パートナーの浪費に苛立ったりして離婚までも考える方がいるんです。まさに本末転倒。
このようにパートナーとの関係を悪くするくらいならばマイホームは買わない方が良いですし、ローンもゆっくり返す方がよっぽど良いということになります。
子供が優秀に育てば幸せになれると思い込んでいて、そのためにいつも子に苛立ったり怒ったりしているようであれば、子を優秀に育てようと考えない方がよっぽど良いです。仮に子供が優秀に育っても親子の関係は壊れていると思います。
地位や栄誉といったものを手に入れさえすれば自分のみならず家族も幸せになれると思い込み、そのためパートナーや子供に時間や労力を割けなくなっているのであれば、地位や栄誉を求めることをやめた方が良いと思います。
おわりに
「世の中のためになることができれば自分の幸せなどはどうでも良い」という乱世における英雄のような志の方はともかく、幸せになりたいが故に何かを求めている方はいつでも簡単に幸せになることができます。灯台下暗しです。
ではでは、じぇーむでした。