セミリタイアを40代でするためにやっておいた方が良い8つのこと

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40代でセミリタイアするということはその気になれば実は全く難しくありません。今とても会社を辞められないと考えている方は、常識や思い込みに縛られているだけなんです。

そこで今回は、実際に40代前半でセミリタイアした私の体験も踏まえつつ、抑えるべきポイントを説明します。

特に重要なことを8個ピックアップしましたので、その中の2、3個を実践するだけでセミリタ(できる)確率は飛躍的に上がると思いますよ。

1.「金持ち父さん貧乏父さん」を読む

「金持ち父さん貧乏父さん(ロバート・キヨサキ著)」は、日本では2000年に発売され300万部、世界では2800万部も売れた大ベストセラーです。

もはや古典とも言えるような本なので知っている方も多いかと思います。私も発売直後に購入して精読しましたが、もし読んでいなければ今の私はなかったと思います。

「金持ち父さん貧乏父さん」の中で金持ち父さんは、お金を稼ぐには「従業員」「自営業者」「ビジネスオーナー」「投資家」の4つのくくりがあると説明した上で、ラットレース(ねずみの回し車)である従業員フェーズをいち早く卒業し、自営業者を経てビジネスオーナーや投資家になり不労所得を得ることがお金持ちへの道であると説いています。

って、こんなことをバラして良いのでしょうか?世のお金持ちが一番秘密にしておきたかったことですよ。

ですが、この本を読む真の目的はお金持ちになることでは無く、サラリーマンありきの思考を変えることにあります。出世とか転職とか、あいつは良いやつだがあいつはダメだとか、あの人に従った方が得だとか、そういうことに脳が支配されてませんか?

実際はもっと大きなくくりで考えるべきなんです。この本は転職しようが取締役に出世しようが、あなたの立ち位置はあまり変わらないことを気付かせてくれます。

2.共稼ぎ期間をできるだけ長く

実は共稼ぎはセミリタイアへ向かう強力な推進力となります。

日本の所得税は累進課税、つまり多く稼いだ人ほど税率が高くなるのですが、所得330~695万円で税率は20%、所得695~900万円で税率が23%と、所得が900万円までは比較的安いのがミソです。

これが900万円を超えると1800万円までは税率33%と突然10%も高くなってしまいます。さらに1800万円を超えると40%以上になります。

何が言いたいのかというと、1人で沢山稼ぐより、2人で少しづつ稼ぐ方が世帯として見ると得ということです。例えば、1人で2000万円稼いだ場合と、1000万円ずつ2人で2000万円稼ぐ場合で比較すると後者の方が年間100~200万円所得税が安くなります。

また一人で多く稼いでも65歳から貰える厚生年金の給付額はそれほど増えませんが、二人で稼いだケースですと、厚生年金は合算となりますので世帯で貰える厚生年金はかなり増えます。

共稼ぎを長く続けるコツは、家事や育児の効率化や時間短縮にお金を使うことです。大体みんな家事や育児のために共稼ぎを断念していきますので。

共稼ぎ中は、外食、タクシー、食器洗い機、保育園、学童といったものに、お金をケチらないようにしましょうw

3.給与水準の高い会社に転職する

セミリタイア用の資産を貯めるためにも、厚生年金の給付額を増やすためにも年収は極めて重要です。

定年まで働くのであれば、1つの会社で働く方が出世や退職金の観点から有利ですが、40代でセミリタイアする前提では転職することで年収を上げるのが手っ取り早いです。

年収って何で決まると思いますか?学歴とか能力とかじゃないですよ。勤務している会社であったり、その業界が儲かっているかどうかです。で、実は儲かっている会社や業界ほど人手が不足している実態があるので転職するのが簡単な傾向にあります。

あと、殆どの企業は若手の即戦力を求めています。新人を一から育成なんてとてつもなくコストのかかることです。なのではっきり言って20代後半から30代前半の人材は引っ張りダコ状態なんです。

今その年齢ゾーンにハマっている方であれば、試しに給与水準の高い会社の面接を受けてみると良いと思います。中途ですと新卒時のような厳しい書類選考や試験もありませんし、面接でやる気を見せれば採用確率は高いです。

4.投資をできるだけ早く始める

セミリタイアするためには、投資によって資産を増やさなくてはなりません。資産がなければセミリタイアとか言ってられませんよね。

投資を勉強するには実践が一番です。座学だけでは運用スキルが身につきません。まずは全て失っても良い程度の少額の資金から始め、多くの失敗から学ぶ必要があります。スポーツとかと一緒です。初心者が大金をかけて熟練者に挑むのは愚かなことです。勝てっこありませんw

実は投資の知識は資産を増やすのみならず資産維持のためにも必要です。結局いくら稼ごうが儲けようが資産を維持できなければ意味がありません。銀行に預けっぱなしにしてると価値は目減りしていきますから。

アベノミクスによる金融緩和で円の価値は以前より2割程度下がりました。しかしアベノミクス以前に円をドルや株に替えていた人は資産価値を保つことができています。

稼いだお金の価値をセミリタイアする将来まで維持したいのであれば、経済や投資の勉強は欠かせないと思います。

5.お金のかかる娯楽や趣味をしない

世の中は楽しい遊びで満ちていますが、それにはお金がかかるものとかからないものがあります。

お金のかかるものは、海外旅行、ゴルフ、スキー・スノボ、車・バイク、パチンコ・競馬など。お金のかからないものには、ジョギング、水泳、卓球、絵画、執筆活動、料理、映画鑑賞などがありますよね。

卓球も本気で極めようと海外遠征したり、絵画も美大に通って高価な油絵具をバンバン使ったりしたら金がかかるじゃないか、といった変なつっこみはしないでくださいねw

ま、趣味ですので人から辞めろと言われたくらいで辞めたりしないと思いますが、できることならお金のかかる趣味は控えた方が良いです。世の中お金がかかることの方が絶対的に楽しいということはないんですから。

6.マイホーム、車、保険を買わない

お金を貯めるには負債を減らし資産を増やすということが王道です。実は古代からこの原則は全く変わっていません。

株、債券、投資用不動産といった資産と異なり、マイホーム、車、保険といった負債は持っていてもお金を生み出しません。いわば死に金、出ていくだけです。消耗品であり維持費、修繕、保険、税金が必要なマイホームや車は特にとんでもない金食い虫です。

お金を効率よく貯めるには、お金でお金を生み出すものを購入することを第一に考えなければいけません。マイホームや車を買うお金があるのであればそれを投資に回し、投資で得た収益で賃貸物件に住む発想が不可欠です。

数千万円もするマイホームを購入し、車も所有し、それ以外に万全の保険もかけるとなるとセミリタイアの実現はかなり遠のきます。

既に所有してしまっている場合にはそれらを売却し、そのお金を投資に回すといったことを検討しても良いくらいの話しです。

7.不用品はヤフオクやメルカリで売る

ヤフオクやメルカリには、商品開発、値付け、集客、顧客対応等、ビジネスの全てが凝縮されておりそれらを一人で行うことは非常に勉強になります。

不用品であれば、仕入がタダということになりますので赤字になることがありませんし、不用品売買は副業にあたらないためサラリーマンでも堂々と行うことができます。

独立心のある方が、不用品販売を通して自営業の楽しさを味わってしまうと、サラリーマンの理不尽さが我慢できなくなっていくと思います。

だって自分で思いついたことはすぐに実現できますし、ミスしても誰にもとやかく言われません。お客さんからはめちゃくちゃ感謝されます。

逆に不用品を売ってみてただダルイだけだったという人は、商売には向いてないかもって思いますw

8.セミリタイアしている自分をイメージする

何かを成し得ようと思い立ったらまず成し得た自分を想像し続けることです。人間の想像力には不思議な力があり、リアルに想像できれば大抵のことは実現可能です。

受験などで「私は○○大学に合格しました。有難うございました!」などと机の前に張っておくと本当に合格するアファメーションという方法が広く知られていますよね。

脳は馬鹿なので想像と現実の区別はつきません。誰でも悪夢にうなされた経験があるかと思います。あり得ない非日常的な出来事ですら私たちは現実と感じてしまいます。

既にバーチャルで達成してしまっている目標に対しては、メンタルブロックが取り外されますので、リアルでも達成したも同然になってきます。

セミリタイアしたい方は、自分がセミリタイア生活している状況をリアルに想像する訓練を、筋トレのように毎日継続して欲しいと思います。そのくらいのことをしないとなかなか会社を辞めることはできないです。

ではでは、じぇーむでした。

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