私は43才でセミリタイアしたのですが、もし30代でセミリタイアするならばどのようなことが必要なのか考えてみます。
40代前半でセミリタイアするのと30代後半でセミリタイアするためにすることには殆ど変わりはないと思いますが、就職してから10年程度で数千万円の資産を構築することが必要と考えるとより速く資産を構築することが必要です。
そのためには「セミリタイアを40代でするためにやっておいた方が良い8つのこと」に加え、以下を検討することが重要となってきます。
毎年基本給を上げる
会社の給与体系にもよりますが、基本給を上げることで毎月の給与、ボーナス、残業代も上がる会社が多いです。
この場合、基本給を毎年上げることで雪だるま式に収入が増えて行きます。基本給を上げるために何をしなければいけないのかを研究しましょう。手法は会社によって異なるはずです。
基本給が上がらなかった場合には何をしたら基本給が上がるのかを上司に確認しましょう。
そこで明確な回答が得られなかったり、言われた通りにしても上がらなければ、上がらない理由はあなたにはなく、その会社が不景気であったり、派閥や仲良しグループの存在によって出来レースとなっている可能性があります。
その場合にはどれだけ努力をしても上がらず時間の無駄となりますので、早々に部署異動や転職を検討した方がよいでしょう。
実は給料というものは必ずしも学歴、能力、実績によって上下するものではありません。一番は会社やセクションの景気であることを知りましょう。
会社やセクションが儲かっていて新入社員を大量採用するような状況であれば、能力と関係なく給料はどんどん上がって行きますし、ボーナスも沢山支給されます。
かつて景気の良かった会社やセクションでも、景気に陰りが見え始めるととたんに給料は上がり難くなります。
また給料の高い会社は儲かっていて、仕事も沢山あり、猫の手も借りたい状況なので能力が低くても採用されやすかったりします。逆に儲かっていない会社に入るのは能力がかなりあっても困難です。
大量採用している会社や毎年組織が拡大しているセクションにアンテナを張っておき、アクティブに動くことが30代セミリタイアには求められると思います。
会社で残業を沢山する
年俸制の場合には残業はサービスとなってしまいますが、残業代が支払われる状況であればできるだけ残業をするのが収入を上げるのには良いです。
残業は一般的なアルバイトと比較して労働内容の割に時給が良いからです。
ただし会社の景気が悪いと重要な仕事が少なくなって残業が認められなくなったり、年棒制にシフトしたりしてしまいます。景気が良い会社には重要な仕事が山ほどあり、少々残業しても怒られたりすることはありません。
仕事が沢山あり、残業も認められているのに早く帰宅してしまうことは30代でセミリタイアしたいのであればもったいないことだと思います。
安い賃貸に住む
生活の出費で一番大きなものは住居費用です。
年間で100万円以上の家賃を支払うことはざらですが、食費と異なり家賃を節約しても健康を害したりはしません。築浅で広い間取りなどは酒やタバコのような嗜好品やブランド物のバッグなどと同じで生活必需品ではありません。
郊外で駅から遠い古い物件であれば2DKであっても5万円くらいで借りれたりします。それが都心だと18万円くらいする場合もある訳です。年間156万円、10年で1560万円、投資することも考えると2000万円近く違ってきます。
実家に同居したり、社員寮に住む、知り合いの不動産屋をあたるなど安く住む方法は沢山あります。節約効果が最も高いものは住居費用であることを知り、許容できる最低ラインの物件に住むことがセミリタイアを目指すためには合理的です。
実家の近くに住む
実家の重要性は共稼ぎの子育て世帯にあります。
子供が小学生に上がると多くの女性は仕事を辞めることになります。子供が2人、3人となればなおさらのことです。
夜まで営業している学童などの費用負担はかなりのもので下手をすると月に一人当たり10万円くらい必要です。それを嫌って鍵っ子にするのもなんとなく可哀想な気もします。そこで時短勤務などを希望するにしても出世などを諦めなければいけない問題があります。
これが実家が近ければ親に預かってもらえたりする訳です。すると収入を損なわなくて済み、学童の費用もかからず、親も孫に毎日会えるという三方良しの状況となります。
引っ越しは子供が小学生に上がってからでは困難となります。小学生ともなると子供同士のサークルが出来上がりますので、転校して友達を失うと同時に完全アウェーに飛び込ませるのも酷なものです。
実家の近くに引っ越すのであれば、保育園、幼稚園を卒園して直ぐのタイミングが良いのではないかと思います。
旅行、お出かけを封印する
基本的に人間は旅行をしなくても死んだり、健康を害したりはしないにもかかわらず、長期休暇となると避暑地や南の島に行かないといけないような気になるものです。
これはある種の洗脳によるもので、なんとなくクリスマスにケーキやチキンを買って食べてしまうのと同じです。クリスマスケーキとの違いは予算が莫大であるということです。小さな1日旅、お出かけであっても簡単に数万円くらい消費してしまいます。
子供視点から見ると、子供が求めているのは近所の公園や家で親が鬼ごっこやかくれんぼ、トランプなんかで本気になってわいわい遊んでくれることであって、旅行やお出かけは求めていないことが殆どです。
旅行やお出かけを封印すれば年間で50~100万円くらい節約できる可能性があります。10年で500~1000万円、投資することも考えると700~1500万円くらいは変わって来るのではないかと思います。
友人との付き合い方を考える
友人は多いにこした事はありませんが、より多くの友人と関係性を保ち続けるにはコストがかかることを知りましょう。友人が多いとお祝い、お出かけ、飲み会の機会が増えるからです。
例えば深くつき合っている友人や趣味仲間が100人いれば、休日にゆっくりするなんてことはなかなかできませんし、それこそバンバンお金が出て行きます。
また友人を優先しすぎると、子育てをパートナーに任せっきりにするなどをきっかけに家族関係が悪くなったりします。「友達なんだから」ということで最優先にしがちな友人ですが、単なるしがらみや腐れ縁というものもあります。
有意義な関係とそうでない関係を精査し、あまり友人関係を拡散しないことが30代でセミリタイアするためには合理的です。
ではでは、じぇーむでした。